瞬きのない世界
実際に選択したコト ひとりでずんずんと進む でも特に先に進んだわけではなく、落ちる所に落ちた感じ 雨上がり。 また降ってくるか不安になりながら天を仰ぐと いつのまにか街路樹に小さな緑色の葉っぱが目に映った。 ついこの間まで桜色に染まった街中を 今…
実際に選択したこと 嵐の後の青空に1人で昨日の残りをこなした。 何度も何度も交差点で信号待ちをしたけれど イヤホンを使っていたので周りの音なんて一切聞こえなかった。 コートを身につけずに外に出るのはいつぶりだろうか? 一応念のため大きめのマフラ…
実際に選択したコト ルーチンワーク。 何一つ変わらない日々。 真冬の寒さが嘘のような暖かい昼下がり 日差しもそれを助けるようにさんさんと照らしてるからなのか、気温以上に暖かさを感じて マフラーをしている首元がチクチクとかゆくなりそう。 いつもな…
実際に選択したコト気になっていた折りたたみ傘の色違いを買った。 雨粒は落ちてこない。 6月の始まりは雲のない梅雨らしからぬ空で幕を開けた。 いつ降るかわからない雨に備えてステッキと化した傘もなく、純粋な二足歩行としての足音しか聞こえない日。 ル…
実際に選択したコト 穏やかで少し晴れやかで ボクはコートを手にストールはカバンの中に押し込んで、友と話しながらモスで書き物 本格的な寒さが朝からずっと僕たちの側を離れない1日。 オフィスはとても温かいが、朝に感じた冷たさは午後になっても身体を…
実際になった事 引き延ばしていた食事の約束をとりつけるが 結局予定が合わず延期 秋が短く終わり、長く寒い冬が首筋を撫でる。 コートの絵里を出来るだけ高くのばし、冬の手のひらを避けようとする 11月の終わりが近い月曜黄色い秋の残骸を踏みしめながら …
実際に選択したコト 暗く涼しい場所でひたすらに新しいコトを想像していた。 7月の始まりはしとしとと落ちる雨粒が窓に汗をかいているようにぴったりとむすびついている。 僕は必要以上に明るいオフィスで ニセモノの太陽に肌を照らされながら 新しいプロジ…
風がすべてを吹き飛ばすような日曜の様子をビルの上から眺めた。 二人で歩く駅までの長い道のりを密かに僕は楽しみにしている。 夕暮れはオンとオフが重なる、午後と夜の境、 すべての境目がパレットに上で混ざり合う色のように滲む時間には この後話すであ…
実際に選択したこと 食事の誘いを断わざるをえなかった今シーズン一番の寒さだと朝のニュースで言っていたような日が暮れてゆき 太陽の恵みがゆっくりと衰え始める景色を僕は7階の休憩室でぼぉっと眺めていた。ガラス一枚隔てた外の世界は灰色の雲に覆われ、…
出来れば一ヶ月に一回はこのカテゴリーを書きたい。 実際に選択したコト、気づいたこと 少し前まで左の小指にリングをしていたのに今は躊躇無く右の小指に身につけている。 指輪はほんの少しだけ緩くて 音もなく滑り落ちてしまわないか 今日は特に気になって…
実際に選択したコト 定時上がりが出来たのに少しがんばり 満月がはっきり見えたら帰ろうとしたけれど 見えるのは真っ暗な夜空だった。 席に座り窓の向こう側に視線を落とした。 いつもとは全く違う乗り心地のシートは アスファルトのゆがみを素早く伝え、少…
実際に選択したこと いつもの花屋がなくなった。 小田急の花屋で鮮やかな花束をラッピングしてもらいバスで彼の元へ向かった。 昨日の夜から雨粒が矢のように降り注ぎ、ちょっとした物音は雨粒のゆくえのように いつの間にか消えてしまうような日曜日となっ…
「実際に選択したこと」 長い夢の末に目が覚めて 二度寝をせず できる限り早くバス停へと向かった。 鏡に映る自分の顔に驚いていた。 泣いてもいないのに眼は真っ赤で いつもぷっくりしている涙袋がない。 涙を全部出し尽くした後みたい・・・ 僕はどんな夢…
実際に選択したコト 駅のホームに降り立ちたかったが閉まるドアをじっと見た。 懐かしの東所沢。 4年前、いつもなら学生の熱い情熱が集うキャンパスの最寄り駅 よく降り立っていた時期にはその空気が暑さだけをまとっていた夏。 僕達はそのホームでよくお互…
実際に選択したこと 手挽きコーヒーミルを買わなかった。 昨日から降り続く雪がすべての色彩を無彩色に変えてしまった。仕事が午前で終わりになり、電車も遅れ気味で 家に着くまでいつもより1時間も余計に掛かったけれど こうして無事に暖かい家に帰って来れ…
実際におこなった選択物語なんてもう書けない・・・ そう感じ始めている。 冷たい風が止み、微動だにしない空気を太陽が熱している。 冬にしてはあたたかい今、僕は友達に長い長い物語のような手紙を 濃い鉛筆で書き続けていた。まるでキャンパスに絵を描く…
実際に選択したこと まだ首、背中の調子が良くないので知り合いの誘いをお断りした。 昨日の夜から朝まで聞こえていた雨樋をうつ雨音が 昼前には誰かの持つ傘に当たる音に変わっていく。 改札を抜けてからボクはすぐに足を止めた。スクランブル交差点の前 週…
実際に選択した事 やり残したモノを明日の風に任せて、近道である線路沿いを進まず遠回りで駅に向かう。 そして、すんなりと快速に乗り家路につく。 エンターキーを力強く、スナップをきかせてたたいた。 地鳴りのように押し寄せた仕事の山を 僕はカムを使わ…
現実におこなわれた選択 急遽誘われた知り合いの家への招待を断る。 行くはずだったら、乗っていたであろう電車のことを考えることが出来た。 午前中に見えた青い空、降り注ぐ柔らかい日差しが目を閉じて 夜が訪れる地域に暗く冷たい空気が満ちていく。人の…
実際に選択したこと めまいがひどかったので午前中はベットから起き上がれなく午前休。 朝、夕べから網戸だけで開け放っておいた窓から ひんやりと冷気をまとった風に寒さを感じて眠りから覚めた。 時計に目をやると、いつも起きる時間より1時間もはやくて い…
現実に選択したこと 2時前に立ち寄った洋食屋でカレーを食べたかったけれどカツサンドを頼む。 ある人に想像できなかったカレーのレシピを教えてもらった。 8月の日差しには到底及ばないが 未だに日差しを顔に受けるとじりじりとまだやけそうな熱線が降り…
現実に選択した事 1000円にするか5000円にするか悩み、1000円チャージした。 駅のそばで買い物を済ませコーヒーを飲んで帰宅。 日曜の午後 溜まりに溜まっていた生活必需品を買い漁るついでに 昨日ずぶ濡れになってしまった靴の代わりに新しい靴…