ホームの向こう(6th/Apr./2009)

実際に選択したコト
駅のホームに降り立ちたかったが閉まるドアをじっと見た。

懐かしの東所沢。
4年前、いつもなら学生の熱い情熱が集うキャンパスの最寄り駅
よく降り立っていた時期にはその空気が暑さだけをまとっていた夏。


僕達はそのホームでよくお互いを見つめ合った。
線路を挟んで
お互いの姿が半分くらいに見えてしまうほどの距離

夜の暗闇に声を消されないように
いつもより少し大きな声
でもささやくように。



桜が咲くこの季節にこのホームに降り立ったのは初めてかもしれない。
ただ降りて乗ってきた電車を背中で見送って
目の前にある反対方向のホームをただじっと見ていた。


昔の自分とあの人が見えるかもしれないと思って。。