実際に選択したコト
暗く涼しい場所でひたすらに新しいコトを想像していた。
7月の始まりはしとしとと落ちる雨粒が窓に汗をかいているようにぴったりとむすびついている。
僕は必要以上に明るいオフィスで
ニセモノの太陽に肌を照らされながら
新しいプロジェクトについて考えていた。
強い光が室内をより白く見せ
どこかのギャラリースペース、ホワイトキューブの中にいるようで、自分がだれかの作品の一部となり
暑さではなく、だれかの視線を感じ
緊張して汗をかいているようだった。
影の無い世界で
自分の頭の中をも光が照らしているようで
日の目を見るコトのない、逃げ場の失ったアイデアは消えていくしかなかった。。