楽しんだ後 19th/oct./2008

現実におこなわれた選択
急遽誘われた知り合いの家への招待を断る。
行くはずだったら、乗っていたであろう電車のことを考えることが出来た。

午前中に見えた青い空、降り注ぐ柔らかい日差しが目を閉じて
夜が訪れる地域に暗く冷たい空気が満ちていく。

人のまばらな地方の私鉄
発車の時刻をじっと待つ列車の中でボクは携帯のメールを打ち始める
だれにも送る宛のないその感情の残骸は
「未送信メール」と呼ばれるゴミ箱にうち捨てられる。


こんなやりとりが発車までの数分に何度も何度もおこなわれているのだが
人が少ない場所ではこの時間が一時間も弐時間にも思えるほど長い。

時間が経ち
ホームに発車のベルが鳴り響き、ゆっくりと動いていた秒針がいつもの速度に戻る
ボクの世界が走り始める

ボクの見る世界が周りの世界と同化して
昨日の続きが再び訪れる。。