夕暮れ時に見た大きな積乱雲は美しく空に立ちつくしていた。
大きさ以上に、モコモコと内から外に飛びだすような雲の表情は圧巻というしかない

ボクは時間の許す間その雲を眺めていた。



薄暮が終わる少し前、大きな積乱雲がどうなったのか気になって屋上に出た。
あまりに大きくなりすぎて、輪郭を失ったように見えた積乱雲は空を覆い
口の中に入れたとたん、甘さだけを残して消えてしまう綿菓子のように空と同化しようとしていた。


西の空に溶けかけていた雲は抵抗するように雷光を走らせていて
その一瞬の光にいつも頭の中にある想像力を連想させた。

同じようでいて同じではなく
同じ筆圧では描けない線


それを作るためにボクは日々生きているように思えた。。



うまくかけないや