かき消したコトバ

たかが5〜6日だけれど
コトバを紡ぐことを抑えた日々を過ごしたのはいつ以来だろうか?

・・・あの人がいなくなってから新たに紡ぎ始めて
事故に遭った時も、進むことが出来ない停滞したときも
何にもないときも紡いでいたのに。

毎日のように訪れていたスコールとも呼べる夜の雨の中
雨鳥なのにあえて『飛ばない』という選択をした。

生まれ出てくるコトバや想像したモノに
濡羽色した重くて固い蓋をして、無理矢理押し潰していたら
自分の発する声すらだんだんと小さくなり
まるでそれは逃げ出し続けている自分みたいに思えて
次第に表情をも奪っていった。


しかしこの事は悪いことだけを露呈しただけではなく
パンドラの箱のように最後に小さな希望のようなモノも見せてくれた。

それはコトバにしてしまうと陳腐なモノに成り代わってしまうけれど
ボクの中ではとても大事なコトバ


『言葉と想像をつなぎ止めろ』