後ろからふっと人が追い抜いていく。
ボクが足が遅いからなのか、暗闇に光る街路灯を見ながら歩いているからなのか
ボクを追い抜いていった人々の横顔にはこれから寝る前に何をしようかと書いてあるように饒舌に語る。
ほんの少し香るお酒のニオイは暗い夜に灯り以上に色を添え
日中に纏ったコーヒーのニオイをそっと消し去る。

ダレカが言っていた
『日没は一日の始まり』

今ならわかる
このコトバの意味を。。