したたり落ちない雨粒

3時過ぎから少しずつ雨粒が落ち始めていた

ほんの少しだけしか降っていないのに、ボクは黒くて小さな折りたたみ傘を広げて
身体に雨粒が落ちるのを防ぐ。
こんな小さな雨粒だから別に傘なんていらないのに・・・
そういえばいつからボクはちょっとの雨でも傘を使うようになったのだろうか？

・・・
自分でメガネを制作してからボクはコンタクトをやめたコトを思い出した。
あのひとがメガネを誉めてくれてからボクはコンタクトをやめた
自分で作ったモノに自信が生まれなかったから
誉められてうれしかったんだ。

メガネにふれる雨粒が目に映るモノを歪ませるから傘を差す
5mの世界が歪むんだ

ナニカを使わないと目に映る世界が歪まずに見える瞬間って
なんだか好きじゃぁないけれど
歪むのは自分の中心だけで十分だよ。。