一輪の傘

雨上がりのホーム
ボクはしばらくその場所から通り過ぎていく列車を何気なくぼぉーっと眺めていた。
ボクの周りいる人たちは当然のように傘を開いている人などなく、
傘の花は次の雨の為つぼみへと変わっている
季節に関係なく咲くアジサイのようであり
それはまるで『一輪の傘』と呼ぶのがふさわしく思えたりした。


・・・

金曜の夜。

さっさと帰ろう。。