すり抜ける風 落ちる音

積もらずに溶ける淡雪のように覚えておきたいと思うコトバを忘れ
すれ違う人の声のように一瞬だけ存在していたように思えてしまう。
こんな時には必ず思い出すペソアのことを考える
彼が言っていたように、『そうぞうりょく』だけを使ってコトバを紡ぎ、書くって


くすぶる本能がささくれ立つ回路を遮断する
まるでヒューズが焼き切れた配電盤のように機能を失う。。