『強がり』との対話

18時過ぎから19時半までずっとスタバにいた。
席についてから足にチカラが抜け、こみ上げるものがあった
高ぶる感情が泣くことを強要するが、必死に押さえつける
眼の変わりに皮膚に鳥肌がたち、身体の外側が涙の代わりになる。
そこにいた『ボク』は『精一杯のウソをついている自分』だった。

メガネをつけないで見る0.09のセカイは色を濃く見せ
薄暮の時間になり、中目黒駅に向かう階段がインディゴブルーになるのが見えた。
途中からあの人の気配がした
なんとなくそんな感じがした
ボクの勘違いなんだろうけど、ホントにそう思った。


ボクはあの人を失ったのはどんな苦しみや悲しみよりも重い痛みだったのが2年経った今でも感じる。
一人の表現者としてのあの人が好きだったんだ
あの人が表現する全てが好きだった
捕らえきれない大きな表現者だったんだな・・・と思う。
美しいくらいのコトバや
歌うような声のアクセントや
深い海のようで高い夜空のような色や
そっと覗きこむ瞳も・・・


裏切った父より
拒絶された母より
音の無い兄弟間より
白い目でボクを見る親族なんかより


あの人を失ったことのほうが比べ物にならないくらい痛み
どうしようもないボクの間違っている選択であり、結果
それを寝る前に毎日思うと
寝るまでの間、ボクは沈黙の地中に引きずりこまれてしまう。


ボクはまだ君を好きなんだ。
今でも携帯の番号もアドレスも変えていないのもその証拠。


あなたは元気に過ごしていますでしょうか?