23:19

相棒のアルが天国に旅立ちました。
穏やかに静かにそっと優しく旅立った気がする。


22時過ぎから息をするたび、口を膨らませるようなつらそうな顔をしていて
ちょっと目を話すとか細くワンと泣いていた。
アルの横から離れず撫でていたのだが、そろそろ寝ようかと電気を消そうと立ち上がり


ほんの少しの時間


一瞬と言ってもいいような時間なのに


彼はその持ち前の優しさで
ボクに気を使ってかどうかはわからないけれど
そっと、静かに、音を立てずに
呼吸するのを止めた。



15年と5ヶ月と2日。



傍らにいた御曹司はいつもより静かで
何が起こったのかを知っているようで
遠くからじっとボクたちを見ていた。


動かなくなった身体をさすっている時


少し離れた場所にいた御曹司はいつもより静かで
何が起こったのかを知っているようで
遠くからじっとボクたちを見ていた。



相棒と初めて会った時の事は今でもはっきりと覚えている。
ブリーダーの元でお兄さん代わりで仔犬と一緒にいた少し大きな仔犬だった。
もともとは飼うつもりはなかったのだが
ブリーダーさんの家族に幾つかの不幸があり
個人的な多頭飼いが出来なくなった時、ボクに声をかけてくれた。


優しくて可愛い奴だよって。


誰にでも優しくて
御曹司が来たときだって
怒らずに仲間として向かい入れてくれた心の広いナイスガイ。
彼に出会えて本当に幸せだった。

本当にありがとう
いい相棒だったよ。。