忘れられていたわけじゃなかった

広告と集金以外あまり入れられる事のない郵便受けに
手触りの違う紙で
あまり嗅いだコトのない、もしくは懐かしいと思えるようなニオイのする
クリスマスカードがピザのチラシの間に挟まっていた。

おば様の妹さんが送ってくれたカードにはたった一言


「Happy Christmas」


と赤いペンで書かれていた。


メッセージがなくても
カードを送ってくれただけで
明日へのチカラがふつふつを湧いてくる。


まだ遠い異国と
セカイと繋がっているんだ。。

なんかもう

いつのまにか秋なんだね。
1人で季節を感じようとするより
雑踏の中で沢山の人とすれ違っていたほうが
より季節を感じるコトが出来る気がしてきた。


もっと広い場所で働いたり
いろんな人と出会う人生を送りたいと思った。


大きな駅を歩きながら
背中を押す風が吹いた。。

遠くの方で打ち上げ花火が美しく咲いた音がし
耳をすますとスズムシが鳴いている。

季節は着実に進んでいるけれど
ボク自身夏らしいコトをひとつもしていないって考えると
ため息が自然とでてしまう。。

時間が経つのが怖いくらい

相棒とサヨナラをして1年が経った。
あっという間と言えばそうだし
まだ1年・・・と言えばそう感じてしまう。
今でも相棒の眠る箱に触れて一言二言を投げかけているのは
これじゃあ相棒もゆっくりと休んでくれないだろうなぁって思ってきた。
胸を張ってちゃんとした顔でアルと対面するために
ちゃんと頑張ろう。
アル!またね。。